・「インダストリアルデザイナーってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。
0.目次
1.インダストリアルデザイナーってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.インダストリアルデザイナーに向いている人は?
1.インダストリアルデザイナーってそもそも何?
インダストリアルデザイナーとは、「家電や車、産業機械など、大量生産を前提とした工業製品のデザインをする仕事」です!
携帯電話や車、家電など生活の中に溶け込んだ機械から、産業機械(ショベルカーや風力発電機など)のような大型の機械まで、さまざまなタイプの工業製品をデザインするインダストリアルデザイナーが存在します。
見た目の美しさや機能性に富み、短期間でのモデルチェンジに対応できるデザインを追求します。
企業内のデザイナーとして働く場合、個人がひとつの製品のデザインをすべて担当することは少なく、チームでアイディアを練り上げていくケースが多いです。
また、大型製品になるとパーツごとにデザインチームが存在します。
フリーランスの有名デザイナーとして活躍できれば、製品デザイン全体に関して大幅な決定権が与えられます。
2.年収はいくらくらい?
インダストリアルデザイナーの平均年収はズバリ!「約700万円」です!
大企業の企業内デザイナーになると平均年収は1000万円を超える場合もあり、やや高めの傾向があります。
もともと、インダストリアルデザイナーを雇用するメーカーは比較的規模の大きなところが多いため、経営基盤は安定している傾向にあり、給与水準や待遇は恵まれています。
しかし、この仕事は実力主義の要素もあり、自分が手掛けた製品がヒットすれば給料アップや特別ボーナスが支給されることがありますが、年功序列の組織では、成果を出しても大幅な収入アップにはつながらない場合もあるようです。
勤務先の方針や体制によっても、給料には違いが出てきます。
一方、デザイン事務所勤務の場合には、事務所の規模がまちまちで、メーカー勤務のインダストリアルデザイナーに比べると給与水準はやや低めといわれています。
しかし、実力によっては若いうちから難易度の高い案件を任され、成果を出せば一気に収入がアップすることもあります。
フリーランスになって成功したインダストリアルデザイナーのなかには、年収1億円以上を稼いでいる人もいます。
名の知れたインダストリアルデザイナーになれば、大きなプロジェクトの依頼が入るようになります。
実績に応じて、自分の力でさらに収入を増やしていくことができます。
一方で、フリーランスの場合は企業による社会保障制度は利用できないため、自営業としてのリスク管理が必要です。
実力ある若手インダストリアルデザイナーが次々と出てくるなかで、必要とされ続けるためにセンスを磨き、スキルアップに努める努力が欠かせません。
3.どんな仕事をしているの?
インダストリアルデザイナーの仕事内容はズバリ!「工業製品のデザインをすること」です!
「工業製品」の具体例を挙げると、たとえば携帯電話や車、カメラ、家電など生活の中に溶け込んだものから、産業機械(ショベルカーや風力発電機など)といわれる大型の機械まで、多種多様なものがあります。
このようにインダストリアルデザイナーは、ファッションデザイナーが手掛ける衣類や、インテリアデザイナーが手掛けるインテリア・家具以外のほとんどの製品のデザインを手掛けているといわれます。
なお、インダストリアルデザイナーは「工業デザイナー」と呼ばれることもあります。
工業製品のデザインをする際には、見た目の美しさに気を配るのはもちろん、機能性、使いやすさ、安全性などにも留意しなくてはなりません。
また、きちんと利益が出るように、コスト面を考えながらデザインしていくことも重要です。
新製品の企画が決定すると、インダストリアルデザイナーはマーケティング担当者や販売責任者、開発・設計関連の技術者たちと一緒に打ち合わせに参加し、製品の魅力を最も引き出せるデザインを検討していきます。
4.インダストリアルデザイナーに向いている人は?
インダストリアルデザイナーに向いている人はズバリ!「発想力や想像力のある人、製品の見た目に興味がある人、さまざまな視点を持って考えられる人」です!
それぞれについて説明していきます。
①発想力や想像力のある人
インダストリアルデザイナーは、形のないところから、ものを生み出していかなくてはなりません。
市場調査をしたり、現在ある製品の問題点を洗い出したりしながら、世の中に受け入れられるデザインは何かを考えていくことになります。
漠然としたイメージを具現化していくのがインダストリアルデザイナーの役割であり、アイデアを出すための発想力や想像力は不可欠といえます。
ものづくりの仕事は一見、格好よく見えるかもしれませんが、実際には地道で泥臭い面も多々あり、良いデザインが思い浮かばずに苦しむ日もあります。
そんなときも、地道に考え続けられるような人がインダストリアルデザイナーに向いています。
②製品の見た目に興味がある人
インダストリアルデザイナーは、「デザイナー」の一種ではありますが、アーティストとは異なり、製品という「モノ」のデザインをすることを役割としています。
製品のデザインをするうえでは、見た目の美しさだけではなく、機能性や使いやすさを重視することが不可欠です。
デザインを仕事にする身として、美しいもの、きれいなものに興味を持って美的感覚を高めることはもちろん大事ですが、製品の使い勝手や魅力を高めるためにはどうすればよいのか、という観点で見ていける人がインダストリアルデザイナーには向いています。
普段から、身の回りの工業製品のデザインをよく観察し、自分なりの意見や改善ポイントなどを考えておくとよいです。
③さまざまな視点を持って考えられる人
インダストリアルデザイナーは、その製品の性質や機能を把握し、さらに製造するにあたっての方法やコスト面まで意識してデザインを進めていかなくてはなりません。
考慮しなくてはならない要素がたくさんあり、製品の企画段階から設計・開発者や販売担当者らと打ち合わせを重ね、最良のデザインを決定していきます。
そこではデザインの専門知識やセンスはもちろんのこと、さまざまな要素を取り入れて答えを導き出していくための論理的な思考力なども求められてきます。
また、他の関係者らと密にコミュニケーションをとり、それぞれの意見やアイデアを柔軟に取り入れていく必要もあります。
自分だけのやり方にこだわり過ぎるのではなく、多様な視点を生かして形にしていける人はインダストリアルデザイナーの適性があるといえます。
上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。
深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。