ファッションデザイナーの選考を受ける人はこれを見よう!

・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.ファッションデザイナーってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.ファッションデザイナーに求められるものは?

1.ファッションデザイナーってそもそも何?

ファッションデザイナーとは、「“服飾やファッション”に関わるデザインを生み出す仕事」です!

ファッションデザイナーの手によって生まれた一つ一つの商品が世の中に大きな流れを作り、それがブームとなっていきます。

そのため、企業の業績自体がデザイナーの手に委ねられていると言っても過言ではありません。

また、「パリコレ」をはじめとした世界中のファッションショーで自身のセンスを発揮しているデザイナーもおり、時に1人のファッションデザイナーが生み出した作品に、世界中から注目が集まることもあります。

2.年収はいくらくらい?

まず、ファッションデザイナーの平均年収はズバリ!「約650万円」です!

さらにファッションデザイナーは勤務先によって給料が変わっていきます。

勤務先別で見ていくと、下記のようになります。
勤務先 平均年収
アパレルメーカー 約470万円
デザイナー事務所 約360万円
ブランドなどのメーカー 約380万円
ファッション業界 約350万円

また、ファッションデザイナーの中で、年収を得ることができるのは開業し、フリーで活躍しているファッションデザイナーです。

ブランドが成功し、ファッションデザイナーとして有名になれば、年収は数千万円以上になります。

これらのファッションデザイナーの年収は、有名デザイナーの場合、数千万円以上とすることが可能です。

そのため、給料や年収をアップするために、開業をするファッションデザイナーも少なくありません。

ただし、フリーのファッションデザイナーになれば、どんな人でも年収を上げることができるわけではありません。

実力によっては高収入になることもできますが、企業に在籍しているファッションデザイナーよりも年収が低くなってしまうということがあるので注意が必要です。

3.どんな仕事をしているの?

デザイナーの仕事内容は主に、「デザインを考える、パターンを作る、仮縫い作業をする、サンプルを作る、最終確認」の5つです。

それぞれについて説明していきます。

①デザインを考える

まず行う仕事はデザインを考えることです。

デザインを考えると言っても、ファッションデザイナーだけではなく社内外の関係者とともに進めていきます。

デザインを考えるときは、性別、年代、どんなシーンで着用することをコンセプトを決めます。

コンセプトを決めるときは、その時々の流行だけではなく、トレンドの色や素材、形をうまく取り入れながら、デザイン画を作成し、企画会議や打ち合わせなどで提案していきます。

②パターンを作る

デザインを考えたあとはパターンを作っていく仕事に入ります。

ファッションデザイナーが考え抜いて作り出されたデザイン画をもとに、パターンメイキングを行っていきます。

多くの人はパタンナーが行う仕事だと思う人も多いと思いますが、出来上がりが左右されるため、ファッションデザイナーはパタンナーとともに作業を行ったり、指示を出していきます。

③仮縫い作業をする

パターンを作ったあとに行うことは仮縫い作業です。

パタンナーとともにパターンメイキングを行ってできあがったパターンを用いて、洋服を縫いあげていく、仮縫い作業を行います。

仮縫い作業で実際洋服を仕立てていくことで、形やシルエットなどで違和感のある部分を確認したり、ポケット、襟、ボタンなどの装飾部分を調整していきます。

この作業は本来パタンナーが行うものですが、商品の構造が決まるといっても過言ではない大切な作業なので、ファッションデザイナーが指示を出していきます。

④サンプルを作る

仮縫い作業のあとに行うことはサンプルを作る作業です。

パタンナーとともに、仮縫い作業でシルエットをはじめ、ポケットや襟、ボタンなどの装飾で修正する部分を確認し、型紙の最終版を作り上げたあとに、工場での製造作業へと移していきます。

その際、ファッションデザイナーは素材、縫製の仕方、プレスの仕方、仕上げや加工の方法などをまとめた仕様書を作成し、工場へと指示を出していきます。

工場の方も、ファッションデザイナーが作成した仕様書を元に、サンプルを作成していきます。

⑤最終確認

サンプルを作ったあとに行うことは最終確認です。

仕様書を元に作りあげられたサンプル品が工場から届いたら、ファッションデザイナーはサンプル品を確認していきます。

全体のバランスやシルエットはもちろん、素材感や縫製、プレスの仕方、仕上げや加工、そしてポケットや襟、ボタンなどの装飾部分など、こと細やかに確認していきます。

もしサンプル品に問題があれば仕様書を変更した上で工場に再度連絡をし、逆にサンプル品に問題がなければ、工場に商品の生産作業スタートの一報を入れます。

4.ファッションデザイナーに求められるものは?

ファッションデザイナーに求められるものは主に、「時代の雰囲気に敏感な感性、協調性、専門的な知識と技術」の3つです!

それぞれについて説明していきます。

①時代の雰囲気に敏感な感性

ファッションデザイナーは人の望む、または人が喜ぶ衣服をデザインするのが仕事です。そのため、人々がどのようなものを求めているのか、人々がどのような気持ちでいるのかを敏感に感じる感性が必要です。

現在日本は不況の中にあるために閉塞感に捕らわれているところがあります。そのような人達が求めている衣服とはどのようなものかを感じて、デザインをしなければなりません。

そのためデザイナーには、広い視野と情報が必要になります。自分な好きなものや話だけに目を向けるのではなく、さまざまなものに触れ合い、そして情報を吸収していく必要があります。

②協調性

独立しているファッションデザイナーの中には、自分で企画し、デザインして、衣服を縫い、作り上げ、さらに販売までする人もいますが、大抵のファッションデザイナーは何人かのスタッフと一緒に仕事をします。

たとえば、ブランドやアパレルメーカーなどでは季節ごとにファッションショーという新作を発表します。ファッションデザイナーは、このファッションショーのためにそのときの流行にあった、もしくは流行を先取りするデザインを企画し、素材や製作の工程なども考えていきます。

それに合わせて型紙をつくるパタンナーなどのスタッフが動いていくのです。衣服を作り、ファッションデザイナーを成功させるために多くのスタッフが関わってきますから、そうした多くのスタッフとコミュニケーションを取ることができる能力が必要となります。

ファッションデザイナーは、感性だけでなく協調性も必要なのです。

③専門的な知識と技術

ファッションデザイナーは人の望むものを敏感に感じ取る感性も必要ですが、衣服に関する専門的な知識や技術も必要です。

たとえば流行の歴史などもそうです。10年前に流行ったものがまた流行するといったように、流行は繰り返しやってくるため、その歴史を知っていることは大切です。

また、衣服をデザインするためには素材のことや、衣服を作り上げるまでの作業、衣服がどうやって作り上げられていくのかといったことについても知っていなくてはなりません。そのためファッションデザイナーは、服飾の専門の学校で学んでからなる人が多いのです。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。