医療ソーシャルワーカーの選考を受ける人はこれを見よう!

・「医療ソーシャルワーカーってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」

0.目次

1.医療ソーシャルワーカーってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.医療ソーシャルワーカーはどういう人が向いてるの?

1.医療ソーシャルワーカーってそもそも何?

医療ソーシャルワーカーとは、「保健医療機関において、社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務を行う人」です!

主に病院での入院相談や退院援助、療養中のニーズの発掘と解決、地域への社会復帰の促進を援助しています。

病院は身体を治療する場だけではなく、心の不安や心配を解決する場でもあるため、患者がスムーズに退院し、社会復帰できるように援助します。

医療ソーシャルワーカーは通常、医療機関内の地域連携室や地域相談室と呼ばれる部署に所属し、入院されている患者の状態を把握したり、医師や看護師、リハビリと連携しながら退院に向けてのカンファレンスを開催したり、入院患者の面接を行い入退院の調整を行っています。

各専門職との連携をとり、関係機関との調整を図る大変重要な仕事です。

*保険医療機関:厚生労働大臣の指定を受けた、保険証が使える病院、診療所、薬局のこと

2.年収はいくらくらい?

医療ソーシャルワーカーの平均年収はズバリ!「おおよそ352万円」です!

地域別で比較すると最も平均年収が高い地方は関東で、その中でも東京都が407万円と高い水準になっています。 一方、最も給与水準の低い都道府県は305万円の福岡県で、東京都との差は102万円にのぼります。

3.どんな仕事をしているの?

医療ソーシャルワーカーの仕事内容は主に、「療養中の心理的・社会的問題の解決、退院援助、社会復帰援助、受診・受療援助、経済的問題の解決、地域活動」の6つです。

それぞれについて説明していきます。

①療養中の心理的・社会的問題の解決

入退院の調整、外来患者や患者家族からの相談に応じ、問題の解決を図ります。

退院後の在宅療養生活を整備し、在宅で受けることのできるサービスの情報を提供したり、各関係機関と連携をとり支援します。

②退院援助

医療機関の退院後の生活について共に考え、退院時に必要であれば各関係機関と連携し、退院時支援を行います。
高齢者の場合、退院時には介護保険制度を活用することが多いです。退院後に在宅での介護サービスがスムーズに受けることができるように、ケアマネージャーへつなぎ、退院後も生活が安定するように支援します。

③社会復帰援助

退院後スムーズに社会復帰(復職や復学)できるように支援します。

④受診・受療援助

患者、患者家族に対して受診や受療の補助を行います。生活と身体状況に合った医療について説明したり、病院や診療所へ情報提供を行います。

病院が提供している様々な支援情報を患者へ提供し、参加促進します。(リハビリテーションや、アルコール依存症の会、糖尿病指導など)

⑤経済的問題の解決、調整援助

医療費や生活費について悩んでいる際に、各関係機関と連携を図りながら、福祉の支援や保険などの諸制度を活用し、不安感がなくなるように支援します。

⑥地域活動

患者のニーズと合ったサービスが地域で提供されるように地域福祉のシステム作りや地域福祉の促進を図ります。

地域ケア会議に参加し、保健医療立場から地域の医療福祉やネットワーク作りを構築します。高齢者や精神障害者が地域で暮らすことができるように、地域の理解を深め協力を促します。

4.医療ソーシャルワーカーはどういう人が向いてるの?

医療ソーシャルワーカーに向いている人はズバリ!「人間が好きである人、面倒見がよくて困っている人を助けられる人、観察力や洞察力のある人」です

それぞれについて説明していきます。

①人間が好きである人

ソーシャルワーカーは、病気や高齢などの理由によって、日常生活を送ることを困難とするさまざまな人たちと深く関わります。

相談者の悩みや困りごとを聞き出し、あらゆる関連機関や行政等と連携しながら、問題を解決へと導いていきます。

このようなソーシャルワーカーの仕事は、言い換えれば「人と人をつなげる仕事」でもあります。
だからこそ、自分一人きりでコツコツと何かをするというよりも、多くの人と関わりながら人間関係を築き、物事を達成していくことが好きな人に向いているといえます。

②面倒見がよくて困っている人を助けられる人

困っている人を放っておけないような人も、ソーシャルワーカーに向いています。

福祉サービスを必要とする人は、必ず何かしらの困りごとを抱えていますが、その困りごとを放置しておくのではなく、「自分が率先して解決したい!」と思えるような人こそ、ソーシャルワーカーにピッタリだといえます。

支援の対象者にはさまざまなタイプの人がいますが、「社会貢献がしたい」「困っている人を笑顔にしたい」といった気持ちを強く持っている人であれば、きっとこの仕事に熱中できることでしょう。

③観察力や洞察力のある人

ソーシャルワーカーが接する人々が抱える悩みや置かれている状況は、一人ひとり異なります。
マニュアル通りにいかないことも多いため、どれだけ臨機応変に対応できるかということがカギを握ります。

また、支援を必要とする人も、常にすべてを正しく言葉にするとは限りません。大切なのは、どのような場面でも相手としっかり向き合うことです。

そして、「相手が本当に言いたいことは何か」を考えられるような、観察力や洞察力のある人が、この仕事には向いているといえるでしょう。

常に相手の立場で物事を考えることも大切です。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。