・「国家公務員って何なの?」
・「どんな魅力があるの?」
・「どんな人が向いているの?」
といった疑問にお答えします。
0.目次
1.国家公務員について
2.国家公務員の仕事内容
3.国家公務員の魅力
4.向いている人
1.国家公務員について
国家公務員は「国民全体の奉仕者として国に勤務し、国全体に関わる業務を行う公務員」です!
主に中央省庁とその出先機関において、国の財政運営・外交、防衛など医療や社会福祉、教育など私達の暮らしに身近な分野まで多様な領域で活躍し、政策の企画・立案を始めとするスケールの大きな仕事に携わります。
なるには国家公務員試験を受け、各省庁に採用される必要があり、「安定」「高給」のイメージが根付いているものの、実際の給料は民間の給与水準をもとに決められる他、近年では定員の削減や給料カットなど、国家公務員を取り巻く状況は厳しくなっています。
但し、社会貢献性が高くダイナミックな仕事に携わることが出来る為、依然として人気がある仕事です。
2.国家公務員の仕事内容
国家公務員の仕事内容は、「一般職」と「専門職」で異なります。
➀一般職
一般職の仕事内容は、どの省庁・出先機関に入るかで異なり、「内閣府(本省)、金融庁、地方運輸局、地方労働局」の4つを紹介します。
➊内閣府(本省):官房の総合戦略を助け,幅広い政策課題の企画立案
➋金融庁:金融制度の企画立案・検査監督
入国管理局:不法入国者・不法滞在者などの取り締まり
➌地方運輸局:民間の陸上・海上の輸送業の資格認定・免許発行・指導監督など
➍地方労働局:ハローワーク(安定行政)
➁専門職
専門職は、国税専門官・裁判所職員・労働基準監督官など、複数の専門職種があります。
国税専門官であれば税金のスペシャリストとなり、裁判所職員になれば裁判官の片腕として裁判所業務を極めていくことになり、自分の専門分野に一生携われるのが魅力の一つであり、長年勤務すると資格が得られるものが多いのです。(例えば、国税専門官は、税理士試験科目の免除資格が得られる他、裁判所事務官は内部試験により簡易裁判所判事の資格が得られる。)
主な専門職種は「国税専門官、裁判所事務官、労働基準監督官、財務専門官」の4つです!
➊国税専門官:納税状況の調査、徴収、脱税がないかなどの査察
➋裁判所事務官:裁判所での、総務・人事・会計・資料管理や裁判官のサポート
➌労働基準監督官:事業所・工場に立ち入り、労働条件の検査
➍財務専門官:国家予算事業の執行調査、地域金融機関の検査・監督 など
3.国家公務員の魅力
国家公務員の魅力は「スケールの大きな仕事に携われる、国・地域に貢献出来る仕事が出来る、幅広い知識・経験が得られる」の3つです!
➀スケールの大きな仕事に携われる
国家公務員は、国全体に影響を与えるスケールの大きな仕事に携わり、自らが関わった仕事が、新聞・ニュースにも取り上げられる機会も多く、それだけ世の中の関心度が高い仕事を出来ることは、非常に魅力的です。
また、国家公務員として働く人達は、誰しもが少なからず「社会全体の根本的な課題を解決したい」「より良い社会を作りたい」といった熱い気持ちを持っていて、そうした使命を持った人たちに囲まれて働くこと自体がとても刺激的であり、何よりも責任の重いダイナミックな仕事が出来ることは、国家公務員ならではの喜びです。
➁国・地域に貢献出来る仕事が出来る
国家公務員は、利益追求を目的ではなく、人々の暮らしを守る仕事に携われます。
直ぐに結果が出ない仕事も多いですが、難しい仕事であっても「国や国民の為」と思うと頑張ろうという気持ちになれますし、社会貢献に対する思いが強い人であればあるほど、魅力を感じられる仕事でしょう。
自らが住む「日本」という国のことを考え、長期的な視点で社会をより良くする為の方法を考えていけることは、国家公務員としての魅力の一つです。
➂幅広い知識・経験が得られる
国家公務員は、多種多様な職務を経験しながらスキルアップを図り、若いうちから責任ある仕事を任されることも多く、常に各分野に関する勉強が必要となる為、苦労を感じることも少なくありません。
けれども、業務を通じて幅広い知識・経験を得ることで少しずつ自らの成長を実感出来ますし、それによって大きな充実感・達成感を多々味わえます。
国家公務員と言っても、実に様々な仕事に携わる為、一言で「この仕事こそが楽しい!」という風には言えませんが、どの省庁・機関で働くにしろ、国の根幹に関わる仕事が出来て、これこそが、国家公務員の最大の魅力と言えます。
4.向いている人
国家公務員に向いている人は「奉仕の精神があり社会貢献の気力が強い人、責任感と困難に負けないタフさがある人、粘り強く物事に取り組める人」です!
➀奉仕の精神があり社会貢献の気力が強い人
国家公務員は、日本国憲法によって「国民全体の奉仕者である」と定義されており、営利を追求する民間企業に勤めるのとは異なり、いつでも「公共の為」に働くことが求められます。
こうした国家公務員の特性からしても、国家公務員として働く為には、先ず広く社会を見て、世のため、人のために働きたいという気持ちが不可欠であり、私利私欲を持たずに公務に当たるには、それなりの奉仕の精神が必要とされます。
社会貢献に対する意欲があり、正義感や使命感が強いタイプの人に向いています。
➁責任感と困難に負けないタフさがある人
国家公務員は、国民のための政策を企画したり、法律に関わる仕事をこなしたりと、非常にスケールの大きな業務に携わります。
とりわけ幹部候補生として採用される総合職の職員は、他の公務員に比べて専門性が求められるスペシャリストとしての活躍が期待されます。
このように、国家公務員には「国をこのようにしたい」という思いと、強い責任感を持って自ら進んでいけるリーダーシップが求められますが、時期・配属先によっては非常に多忙となることも多く、心身ともにタフである人の方が向いています。
➂ 粘り強く物事に取り組める人
国家公務員に対して「エリート」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。
確かに、総合職としてキャリアアップすれば、サラリーマンの平均年収よりも高額な収入を得ることも可能になってきますが、出世していくのは決して楽ではありませんし、むしろ責任の重さに対しての報酬は安いと思うかもしれません。
また、国家公務員は安定しているように思われますが、国の財政状態などの影響を受けるため、定員の削減などのリスクも頭に入れておく必要はあります。
このような決して楽ではない環境の中で地道に任務を熟すには、「国家公務員になりたい」という熱意に加え、粘り強さも欠かせず、配属先によって業務内容は様々ですが、とにかく大きな責任ある仕事をしたいと思える人であれば、給料・待遇以上の魅力を感じられるでしょう。
上記の事項を知る事で、自信を持って就活ができることでしょう。
是非、参考にしてみてください。
笑顔を忘れずに、面接に励み、内定を勝ち取りましょう。