精神保健福祉士の選考を受ける人はこれを見よう!

・「精神保健福祉士ってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.精神保健福祉士ってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.精神保健福祉士はどういう人が向いてるの?

1.精神保健福祉士ってそもそも何?

精神保健福祉士とは、「心に病を抱えた人がスムーズに生活を営めるように、相談や生活支援、助言、訓練、社会参加の手助け、環境調整などを行う仕事」です。

1997年の「精神保健福祉士法」施行に伴って誕生し、2012年からは「障害者総合支援法」が制定されて、医療・保健・福祉にまたがる精神保健福祉士の活躍の場がますます広がりつつあります。

国家資格には「名称独占」と「業務独占」の2種類の資格がありますが、精神保健福祉士の資格は「名称独占」です。資格を持っている人だけが「精神保健福祉士」と名乗れますが、業務に関しては資格を持っていない人も行うことが可能です。医師や看護師などの資格は「業務独占」となります。

2.年収はいくらくらい?

精神保健福祉士の平均年収はズバリ!「おおよそ400万円」です!

一口に精神保健福祉士と呼んでも、その活躍のフィールドは様々です。同じ精神保健福祉士でも、従事する業種によって給料が異なってきます。

まず勤務先として最も多い精神科病院の場合、平均年収はおよそ430万円となっています。これより小規模の心療内科等の医院の場合、およそ380万円と少し下がってしまうようです。

次に、精神保健福祉センターなどの行政機関では、平均年収はおよそ420万円となっています。行政機関の職員として働く場合には地方公務員ということになるため、給料も年齢に応じて上がっていき安定しています。

障害福祉サービス事業所などの福祉施設で働く場合は390万円ほどになります。

3.どんな仕事をしているの?

精神保健福祉士の仕事内容はズバリ!「精神障害者に特化して援助を行うこと」です!

精神保健福祉士は、精神上の障害がある人たちやその家族の人たちの相談を受け、日常生活訓練をする施設を紹介したり、就職に対するアドバイスを行ったりして、よりよい生活を送ることができるように援助する仕事です。

精神医学ソーシャルワーカーとも言われ、これを英語で「Psychiatric Social Worker」と言うことから、略して「PSW」と呼ばれることもあります。

医師や臨床心理士などと連携を取りながら行う業務だけでなく、行政機関での各種手続きや給付金制度の案内などの業務を行うこともあります。

よく混同されやすい他職種に、社会福祉士があります。同じく国家資格のソーシャルワーカーということもあり類似する点は多いですが、社会福祉士が高齢者や身体障がい者等、福祉全般を扱うのに対して、精神保健福祉士の仕事の範囲はあくまで精神障がい者に対しての援助であるという点で異なっています。

4.精神保健福祉士はどういう人が向いてるの?

精神保健福祉士に向いている人はズバリ!「思いやりの心と相手のニーズをとらえる力がある人、精神障害者を「個」として接することができる人、悩み、苦しむ人の力になりたい気持ちがある人」です!

それぞれについて説明していきます。

①思いやりの心と相手のニーズをとらえる力がある人

精神保健福祉士も、「ソーシャルワーカー」と呼ばれる仕事の一種です。
基本的には、障害者本人やその家族がよりよい生活を送れるよう、社会福祉の専門的知識を持ち、あらゆる視点からサポートしなければなりません。

社会福祉について強い興味があることは、この仕事を目指すうえで大前提だといえます。
そのうえで、本人を取り巻く生活環境や経済状況を考えながら、社会のなかでどういう立場に置かれているのかという全体を見る力も必要です。
社会福祉のなかでもとりわけ精神障害者が抱えている問題は複雑であるため、思いやりを持って相手のニーズを感じ取れる繊細な気持ちが求められます。

*ソーシャルワーカー:
医療機関などにおける福祉の専門職で、病気になった患者や家族を社会福祉の立場からサポートする人

②精神障害者を「個」として接することができる人

精神障害者は、精神科病院における人権侵害、また社会に復帰してからもさまざまな壁にぶつかっています。

そういった人と日々向き合う仕事だからこそ、「一人ひとりの人権をしっかり守っていこう」という確かな意志も求められます。

一方で、障害者だからといって変な気を遣い過ぎたり、サポートし過ぎてしまうと障害者自立の精神にそぐわなくなってしまいます。

患者である前に、社会の中で生活を営んでいる独立した個人であることを忘れてはいけません。

③悩み、苦しむ人の力になりたい気持ちがある人

精神障害者やその家族は、社会とのかかわりが離れてしまいがちです。そこで、精神保健福祉士は社会と患者さんをつなぐ窓口として大切な役割を担っています。

重い精神障害を抱えてしまうと勉強や仕事も続けるのが難しくなったり、「社会で生きる」ということそのものが困難になることがあります。

ひとりの人間として、そういった重い悩みを持つ人にどう心を開かせていくのか。これは、精神保健福祉士の人たちが常に直面している課題です。

悩み苦しんでいる精神障害者の人たちとともに寄り添いながら社会復帰を目指せるよう、温かな気持ちで接することができる人が求められています。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。