臨床検査技師の選考を受ける人はこれを見よう!

・「臨床検査技師ってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.臨床検査技師ってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.臨床検査技師はどういう人が向いてるの?

1.臨床検査技師ってそもそも何?

臨床検査技師とは、「医師の指示のもと、患者の血液や尿などの検体や、脳をはじめとした患者の身体の検査を行う職業」です!

臨床検査技師はさまざまな検査を通して医療に貢献しているですが、医療機関では採血や検体採取(患者さんの身体組織の採取)などの業務にも携わっており、患者さんと直接触れ合うことも多くあります。
さらに、近年はチーム医療の一員としても活躍の場を広げており、検査のプロフェッショナルという立場から欠かせない職種のひとつとして注目されています。

また、レントゲン検査は臨床検査技師の仕事だと混同されがちですが、こういった放射線を扱う検査については、「放射線技師」という別の資格が必要です。

2.年収はいくらくらい?

臨床検査技師の平均年収はズバリ!「おおよそ470万円」です!

年齢別の臨床検査技師の年収は働き盛り世代である40代で、男性が600万円ほどであり、女性は500万円台前半です。

さらに管理職が多くなる55歳から59歳では、男性の平均年収は700万円近くにまで達します。

女性と男性では50歳ぐらいまでは男性の年収が多くなっていますが、それ以降では差が縮まる傾向にあります。

3.どんな仕事をしているの?

臨床検査技師の仕事内容は主に、検体検査と生体検査(生理機能検査)の2つです!

それぞれについて説明していきます。

①検体検査

検体検査では、採取した検体(身体組織)を検査します。
検体検査には大きく分けて5種類あります。

1.一般検査

一般検査では、成分を調べて腎臓や肝臓の異常を検出したり、消化器の異常をチェックします。

2.血液検査

血液検査では、赤血球や血色素から貧血の程度を、白血球の多さから炎症の程度などを把握します。

3.病理検査

病理検査では、身体の臓器や、その組織の一部あるいは細胞を顕微鏡によって観察し、悪性細胞などを見つけます。

4.輸血検査

輸血検査では、輸血のための血液型検査を行います。

5.生化学検査

生化学検査では、血液中の糖質、蛋白質、ビタミン、ホルモンなどを調べ、臓器の異常を把握します。

②生体検査(生理機能検査)

生体検査では、医療機器を使って患者さんの体を直接検査します。
生体検査には大きく分けて4種類あります。

1.心臓系検査
心電図、心音図、脈波などを調べ、 心筋梗塞や心不全などの診断に利用します。

2.超音波検査

身体に超音波を当て、 その反射波によって臓器や胎児の状態を調べます。

3.呼吸機能検査

肺活量など呼吸器の機能測定を行い、レントゲンではわからない肺や気管、気管支の状態を調べます。

4.脳波検査

頭皮に電極を装着し、脳波計で電気信号を記録して脳神経などを調べます。

4.臨床検査技師はどういう人が向いてるの?

臨床検査技師に向いている人はズバリ!「手先が器用な人、黙々と作業をするのが得意な人、探求心や向上心があり学ぶことが好きな人」です!

それぞれについて説明していきます。

①手先が器用な人

臨床検査技師の業務は機械化が進んでいるとはいえ、まだまだ人の手を使って行う検査がたくさんあります。

例えば、血液標本や病理標本の作製、検査で使用するピペットの操作などはとても細かい作業です。

血液や髄液などの検体は限られた量しかないため、失敗することはできません。

したがって、手先の器用な人の方が向いています。

②黙々と作業をするのが得意な人

検体検査室に配属されると、基本的に患者と接する場面は多くありません。

病理検査の担当者は1日中顕微鏡を覗き込んで仕事をする日もありますし、血液検査の担当者は機械相手に仕事をすることが多いです。

そのため、黙々と作業をするのが好きで、コミュニケーションを取らなくても苦にならない人に向いています。

ただし、生体検査では患者に接しながら検査をするため、コミュニケーション能力は必須です。
臨床検査技師は様々な検査に携わるため、検査によって臨機応変に対応できることも必要になります。

③探求心や向上心があり学ぶことが好きな人

臨床検査の世界は日々進歩していて、新しい検査機器や検査方法がどんどん研究開発されています。
つまり、臨床検査技師は新しい手技をその都度学ぶ必要があるということです。
国家資格があるからもう勉強は必要ないという訳ではなく、むしろ就職してからの方が勉強していると言う人も多くいます。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。