融資・資産運用マネージャーの選考を受ける人はこれを見よう!

・「融資・資産運用マネージャーって
  そもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.どんな仕事をしているの?
2.年収はいくらくらい?
3.融資・資産運用マネージャーの1日は?
4.融資・資産運用マネージャーはどういう人が向いてるの?

1.どんな仕事をしているの?

融資・資産運用マネージャーとは、「資産運用のスペシャリストとして、任された資産を元に利益を稼ぐ人」です!

融資マネージャーは、銀行、証券、生保、損保などの金融機関を舞台に活躍し、自社が保有する資金を法人や個人に融資します。

一方、資産運用マネージャーは、資産を株式や債券に投資して利ザヤを稼ぐ仕事で、金融機関のみならず一般企業の財務部などにも所属します。

金融機関の場合は、投資家から預かった資産の運用が中心であり、投資家へのコンサルティングを行いつつ、債券や株式への資金投資を実行していきます。

一般企業での資産運用マネージャーは、自社の資産を元手として投資・運用を行います。

2.年収はいくらくらい?

融資・資産運用マネージャーの平均年収はズバリ!「おおよそ925万円」です!

融資・資産運用マネージャーは様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

投資信託委託会社:800万円以上~投資顧問会社:900万円以上~生命保険会社(日本生命):850万円以上~損害保険会社:850万円~外資系保険会社:1000万円~

また、年代別年収は、
30代の年収が約1096.2万円~
40代で1274.7万円~
50代で1529.6万円~
となっています。

3.融資・資産運用マネージャーの1日は?

ここで、融資・資産運用マネージャーの1日を説明します。

【6:00】起床

スマホで証券会社からのメール、Bloomberg、ロイター等のニュースを見て昨日の欧米市場とCME、ADR、為替等を確認。テレ東のモーニングサテライトを見る人も多い。
 
【7:45】出社

社内端末のBloomberg、QUICKのニュースを読む。FTや業界紙の見出しを読む。大量に送られてくる証券会社からのメールのタイトルを見て、必要なものだけ読む。昨日のファンドパフォーマンス、個別銘柄寄与度の上位下位を確認。

【8:15】朝会
昨日の相場動向を振り返った後、各アナリストが前日の取材内容や、決算、重要ニュースに対するコメントを報告。決算発表シーズンは会議が長びく。
 
【9:00】相場開始

保有銘柄の寄付き動向を確認。大きな動きがあれば、アナリストにヒアリング。

*アナリスト:精神分析や社会情勢などの調査・分析をする専門家のこと
 
【10:00~11:00】セルサイドアナリストとミーティング

セルサイドアナリストとは会わないという融資・資産マネージャーもいます。社内のアナリストと同席する形もあります。
 
【11:30~12:30】証券会社主催のランチミーティングに出席

証券会社は様々な旬のテーマを取り上げ、専門家やアナリストによるランチ付きのミーティングを実施しています。尚、中には昼食だけ食べに来ているような人もおり、同じ内容でも夕方のミーティングだと出席者がかなり減ります。
 
【14:00~15:00】企業取材

アナリストの取材に同行することがあれば、融資・資産マネージャー単独で取材することもあります。

特に中小型株の場合は、融資・資産マネージャーが1人でアナリストも兼ねてやることが多いです。

中小型企業の場合は経営者に会える頻度も多く、経営者の考えが会社の方向性に直結しやすいため、直接訪問は重要です。

【16:00~17:00】決算説明会

保有先や関心のある企業の決算説明会に出席。説明会は、大企業なら企業本社、中小企業なら大手町、茅場町界隈のカンファレンスホールで行われることが多いです。
 
今は資料や動画を自社サイトに掲載している企業も増えており、説明会に出席することの機関投資家のアドバンテージはほとんどありません。しかし、特に中小企業では説明会でしか資料を配布していない会社もありますし、Q&Aについては公開していない企業もあります。
 
【夕方】帰社

取材した銘柄が良いと思えば、融資・資産マネージャーはすぐに買入の判断をします。アナリストが業績予想を作って、目標株価を設定して、チームで議論をした上で買入に至る場合もあり、この辺のプロセスは運用会社によって異なります。
 
売買したい個別銘柄のウェイトや、株数、必要な情報を所定の発注シートに入力して、社内トレーダーに送付します。
 
【19:00】退社

勿論、退社時間は、会社の状況、個人の状況、時期によって異なります。説明会の後、そのまま直帰することもあります。

4.融資・資産運用マネージャーはどういう人が向いてるの?

融資・資産運用マネージャーに向いている人はズバリ!「冷静な判断力がある人、自信家で説得力がある人、自分で結果に責任が持てる人」です!

それぞれについて説明していきます。

①冷静な判断力がある

融資・資産マネージャーは、投資家から預かった莫大なお金を運用するという、大きな責任を背負って働いています。そのため、いつ、いかなる状況に陥ったとしても、冷静に正確な判断を下せなければなりません。

たとえば、相場が急落して大きな損失が出てしまったとします。その際にパニックに陥って「損切り(投資対象を売却して損失を確定すること)」するタイミングを逃してしまったら、さらに大きな損失を負ってしまう可能性もあるのです。

したがって、「客観的に自分を見ることができる」「いつでも冷静に最善策を選ぶことができる」といった「自分をコントロールする能力」を持ち合わせている人が、融資・資産マネージャーに向いていると言えます。

②自信家で説得力がある

グローバル化が進んだ現代の日本ですが、世の中の企業ではまだまだ「人との和を大切にし、仲間と協調して仕事を進める」ことを求められる場が多いものです。

しかし、融資・資産マネージャーは周囲に合わせたり、自分の意見をなかなか言えないような人よりも「自信家」タイプの人のほうが向いていると言われます。

自分の投資理論や経済情勢の見通しが正しいと自信を持ち、相手にその正しさを理解してもらい、損失がでたときも納得してもらう力がファンドマネージャーには求められるのです。

しかし、数十億、数百億というお金を運用する融資・資産マネージャーは、時に一般的な会社員の生涯年収を軽く超えるような、巨額の「含み損(現在の価格が購入時の価格よりも低い状態のこと)」を抱えてしまうことがあります。

そのような状況下においては、もし自信がなければ簡単に自分の心がやられてしまうため、強い精神力を持っていることも大切です。

③自分で結果に責任が持てる

融資・資産マネージャーの仕事は「結果が全て」です。どれだけ熱心に仕事に取り組み、周囲の人々と強固なチームワークを築いていたとしても、運用成績が悪ければ融資・資産マネージャー失格なのです。

巨大なプレッシャーに耐え、市場を分析してさまざまなアイデアを練り上げて実行し、結果を出すためには、「会社が何とかしてくれる」という他力本願な姿勢では務まりません。

知識や能力は後から身に付けることができますが、少なくとも「自責の念」を持てる人や、強い責任感のもと自分を高めていける気持ちを持った人が、融資・資産マネージャーには向いています。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。