・視能訓練士ってそもそも何?
・年収はいくらくらいなの?
・どういう人が向いているのかな?
といった疑問にお答えします。
0.目次
1.視能訓練士ってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.視能訓練士はどうすればなれるの?
1.視能訓練士ってそもそも何?
視能訓練士とは、「見る機能(視能)に障害をもつ人に、機能回復のための視機能検査と視能矯正訓練を行う専門職」です!
斜視や弱視などの視能障害の治療には、長期間にわたる矯正訓練が必要になってくるため、視能訓練士は、医師が診断治療を行うための基礎検査を行い、医師と相談のうえで訓練プログラムを作成し、各種光学機器を使って矯正訓練を行います。
また、視能障害は早期発見、早期治療が大切なため、乳幼児に対する検査、診断に重点がおかれていますが、高齢社会に向け、老化や糖尿病などで視力の低下した人に対するリハビリテーション指導も増えてきています。
*斜視:1方向を見る際に、片方の目は正しい方向を向いているが、もう片方は別の方向を向いてしまうこと
*弱視:眼鏡やコンタクトレンズを用いても、視力を十分に矯正することができない症状
2.年収はいくらくらい?
視能訓練士の平均年収はズバリ!「おおよそ360万円」です!
就職先別では、私立大学病院が最も多く495万6000円で、次いで公立大学病院、公立医療機関、準公立病院・診療所と続きます。
地域や勤務先によって異なりますが、初任給や昇給の仕方は視能訓練士養成課程のある4年制大学を卒業した場合と、高校や短大を卒業後に3年制の養成課程を卒業した場合とで違うことがあります。
3.どんな仕事をしているの?
仕事内容について「3つ」紹介します!
①.視機能検査
病院やクリニックで、医師の指示のもと目に関わる検査またはその補助をするのが視能訓練士のメイン業務のひとつです。
ここで代表的な検査を5つ紹介します!
1.視力検査
片目を隠した状態で一部が欠けた輪(ランドルト環)やひらがな、アルファベットなどを判別します。学校の検診や、眼鏡・コンタクトレンズを作る際にお馴染みの検査です。
2.眼圧検査
眼球の圧力を測る検査です。眼球に空気を吹き付ける方法が一般的で、緑内障や網膜剥離などの早期発見に役立ちます。
3.眼底検査
眼底と呼ばれる、眼球の内部を観察する検査です。高脂血症や高尿酸血症、緑内障や糖尿病など様々な疾病やその兆候を発見することができます。
4.視野検査
目を動かさず、まっすぐ見た状態で上下左右どの範囲まで見えているかを確認する検査です。目の疾患では視野に影響をきたすことが多いので重要な指標となります。
5.屈折検査
目に入った光の屈折率を計測する検査です。近視・遠視・乱視の程度などを測ることができます。
②.集団検診
学校や会社で行われる定期検診、母子健康センター等で行われる3歳児検診などにも参加し、疾患や障害などの早期発見に貢献しています。
学校では視力検査を、会社では眼底検査や眼圧測定などを中心に検診を行います。
③.視力低下者のリハビリ
生活習慣病による目の合併症(糖尿病網膜症など)、高齢による白内障、または緑内障などが原因で視力低下した患者さんなどに、視力の維持・回復、症状の進行を抑えることを目的とした訓練やリハビリを実施します。
4.視能訓練士はどうすればなれるの?
視能訓練士になるために必要なことはズバリ!「国家試験を受験し、資格を取得すること」です!
ここで国家試験の受験資格を得るためのルートを3つ紹介します!
①.指定の学校ルート(大学・専門学校)
高校を卒業後、指定された視能訓練士養成校で3年以上修業し、必要な知識と技術を修めるルート。なお視能訓練士取得までの最短ルートは、指定の専門学校に入学するルートとなります。
②.大学や短大卒業後の指定養成校(1年制)ルート
一般大学・短大・看護または保育の養成校などで2年以上の修業かつ、指定の科目を修めた後、視能訓練士養成校に入り直し1年以上修業するルート。いわゆる1年制の視能訓練士養成校ルートがこれにあたります。
③. 外国の視能訓練士学校を卒業するルート
外国の視能訓練士養成校を卒業、または外国での視能訓練士に相当する免許を所持し、厚生労働大臣に認定された人はこのルートになります。
上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。
深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。