就活で悩むあなたへ贈るちょっとした話

今、世界で様々な変化が起き、その変化の波に大勢の人が巻き込まれました。

就活をしているあなたもその波に飲み込まれた一人かもしれません。

就活というのは時に心細く不安や悩みが尽きないものです。

そんなあなたにこの記事が何かしらのいい変化をもたらすことを祈って贈ります。

少し、筆者である私の話をしましょうか。

私も、かつて就活で悩んで八方塞がりでした。

そんな私に人生で師匠と思っている人に、少し話さないかと食事に連れていかれました。

その人は、バーのマスターでたくさんの人をバーカウンター越しに見聞きしてきた、とても見聞の広い人です。

そこで、私は師匠から三つの話を聞きました。

それは仕事や働くことについての三つの大事な話でした。

それを聞いてから、私は就職というものに対しての考え方が変わり、

職を探すということは人生をよくするための大事なことだと思うようになりました。

この記事では、その三つの話を書いていきます。

好きな飲み物を片手にゆっくり読んでください。

目次:師匠から教わった三つのこと

   一つ、「生業(なりわい)を見つけよう」

   二つ、「人は喜びに対してお金を払う」

   三つ、「働くなら楽しく」

一つ、「生業(なりわい)を見つけよう」

師匠:君は、働くということをどう思っているかね?

私:えーと、『生きるために必要な義務』でしょうか?

師匠:義務か、確かに勤労は国民の義務ともいう。

   だが、働けなくても生きていける様にこの国にはセーフティネットがある。

   ホームレスでも生きていける訳だが、君は働くことを願い焦っている。

   

   君は、なぜ働きたいんだい?

   

私:自立した生活するためです。

師匠:なるほど、君は金持ちになりたいかね?

私:なれるなら、なりたいです。

師匠:つまり、なれなくても別に困りはしないということだ。

   そんな君に、アドバイスを贈ろう。

   

   『生業(なりわい)』を見つけたまえ。

私:生業って仕事の事ですよね。今探してる最中です。

師匠:厳密には生業は『人生の仕事』を指していてね。自分の人生に必要な分量を手に   入れるための仕事のことだ。

   君は、一兆円の金が生きるのに必要だと思うかい?

私:一兆円もなくても、十分生きていけると思います。

師匠:そう、そんなに稼がなくても身の丈に合った生活をしていれば十分生きていける。

   

   君は、会社や組織で働くことだけが仕事と勘違いしているのだよ。

   会社や組織がしているのは、『商売』というものでそれが指しているのは

  『稼げれば稼げるほどいい』という考え方なのだよ。

   

   それが資本主義だが、君はここまで聞いて商売をしたいと思うほど稼ぎたいという

   思いが強いかね?

私:そこまでガツガツしてないですね。

  そこそこのお金をもらって、困ることなく満たされた生活をしたいです

師匠:そこで、君に薦めるのが『生業をして生きていくこと』だ。

   ここに、コーヒーカップがあるが、君の言う困らないくらい満たされた状態は、

   どこらへんくらいかね?

私は、カップに8、9割分目まで注ぎました。

師匠:つまり、あふれる状態は君の言う満たされているという状態ではないのだね。

   だったら、商売はしなくても良い。

   商売は、カップから溢れさせることを目的とさせているからね。

   ただ、君の送りたい生活が変わって商売をしたいと思ったらそれも良いだろう。

   それも、生き方の一つだ。

一つ目のまとめ

「生業」を見つけよう。

 仕事は、自分の生きていく目的に合わせて選べばいい。

 もし、人生において稼げれば稼げるほどいいと思うなら

  「商売」をするのも手である。

二つ、「人は喜びに対してお金を払う

師匠:君は、人を喜ばせられる特技を持っているかね?

           長所でも、好きなことでもいい。人を喜ばせられる何かを持っているかね?

私:えーと、特技はありますけど人が喜ぶかどうかはわからないです。

師匠:そうか、なら就職で悩むのも頷ける。

私:どういうことですか?

師匠:例えば、道端の大道芸人にお金を払うのは純粋にどんな『気持ち』で払うかね?

私:いいものを見せてもらった。と思って入れています。

師匠:つまり、君は、いいものを見て『喜んで』お金を入れたわけだ。

   実はね、ここには仕事のすべてが詰まっている。

私:大道芸にですか?

師匠:そう、大道芸人は『人を喜ばせる』という『仕事の本質』を知らずに分かっている。

私:人を喜ばせることが仕事の本質?

師匠:そう。人はね、『嬉しいという気持ちに金を払っている』のさ。

   例えば人に何か嬉しいことをしてもらったらどうする?

私:ありがとうと言います。

師匠:そう、その、ありがとうの別の形が金を払うということなのさ。

   例えば、料理屋で飯を食って代金を払う。それは、料理人や給仕の人、会計の人、食   材を仕入れた人、店を経営する人、そんな人たちへの感謝の意持ちが形を変えたもの   なんだよ。

私:つまり、人を喜ばせることでお金をもらうのが仕事、ということですか?

師匠:そう、正解だ。

師匠:もし、君が経営者だったとしよう。

   楽しそうに仕事をきちんとこなす社員と不満や文句ばかりで仕事をさぼる社員、

   どっちに給金を多く払いたい?

私:それは、仕事をきちんとこなす社員ですね。

師匠:じゃあ、二人の働きぶりが一緒ならどちらを雇い続けたい?

私:うーん、楽しそうな方だと思います。

師匠:それはなぜかね?

私:えーと、不満や文句ばかり言う人は不快ですし、

  楽しく仕事をしてくれているならなんか、嬉しいからです。

師匠:つまり、ありがとうと言いたいほうを雇い続けたいわけだ。

私:もしかして、会社で働くという事も、経営者に感謝されることで、

       経営者は感謝を給料という形で払っているわけですか?

師匠:うむ、君は呑み込みが早くて助かる。

   なんでもいい、人を喜ばせて、その幸せな気持ちのお礼にお金を頂きなさい。

二つ目のまとめ

人は喜びに対してお金を払う。

「人が喜ぶことを提供するのが仕事」で

そのことを考えて働きなさい。

もし、仕事を選ぶことで迷っているのなら

「人を喜ばせる特技」

を見つけるところから始めなさい。

三つ、「働くなら楽しく」

師匠:どこまで話したかな?

私:生業を見つける、というところと、人を喜ばせるのが仕事の基本、というところまで聞  きました。

師匠:時に、君は自分が楽しくない状況で真に人を喜ばせられるかね?

私:わからないです。

師匠:大抵はそうだろう。

          自分の不幸で頭がいっぱいの時他人の幸せなど考えられないからね。

          そこで必要なのが、自分がまず楽しくあることだ。

私:自分が楽しく?

師匠:そう、人を喜ばせるのが仕事の基本だとしたら、まずは自分が楽しくなければ。

私:楽しい仕事なんてあるでしょうか?

師匠:そこで、君に自分の特技を聞いたんだ。

   得意な事というのはたいてい自分の好きなことだ。

   よく言うだろう? 「好きこそ物の上手なれ」と。

私:それで、さっき私の特技を聞いたんですね!

師匠:そう、特技を生かせる所ほどいい職場はないからね。

   だから、自分が喜ぶ仕事を見つけて、人を幸せにしなさい。

三つ目のまとめ

働くなら楽しく働きなさい。

自分を楽しませることすらできない人間が人を喜ばせるのは難しい。

まずは自分の喜ぶ仕事をしなさい

そうすれば自然といい仕事ができるようになる。

楽しいことは長続きするし、

自分が楽しくて他の人に喜んでもらえるなら

それに越したことはない。

以上が、筆者が聞いた三つの話でした。

この話は、今でも筆者の中に生きていて筆者は今、この記事を読んだ人がいい話だと思って喜んでくださることを嬉しく思いながら、あなたの就活を応援しています!