【2022卒】「ガクチカ」アピール法|自己PRとの区別を明確にしつつ効果的なESをつくろう!

新卒採用でよく聞かれる質問のひとつに、「ガクチカ」が挙げられます。

「ガクチカ」は「学生時代力を入れたこと」の略称であり、過去どんな経験をしてどんなことを学んだのか知りたい企業がよくこの質問をしてきます。

今回は、新卒がエントリーシートでうまく「ガクチカ」アピールする方法を解説します。

実例や例文を取り入れながら解説していきますので、どうすれば効果的なアピールになるかイメージできていないひとは是非参考にしてみてください。

■ガクチカが重視されるのはなぜ?

そもそもなぜ多くの企業でガクチカに関する質問がおこなわれているのでしょうか。「学生時代熱中したこと」「在学中に頑張ったこと」を知ることで、採用担当者が何を見抜きたいのか解説します。

〇自主性が感じられるようなエピソードを知りたいから

新卒採用において重要なのは、自ら積極的に考えて行動する「自主性」のある人材を採用することです。

大学を卒業したての若手にはベテランのようなスキルや技術はなく、長い目で育成することを前提としている企業が大半です。教育のコストをかけてまで新卒を採用するのは、ひとえに「高い自社マインドを持った人材を育てたいから」「若手らしい行動力と柔軟な考えに期待しているから」。反対に、自主性がない新卒は採用するメリットがないともいえます。

ガクチカは、どんなテーマに対して、誰と、どんな工夫を凝らし、どれくらいの期間で、どんな成果を挙げたのかを知れる質問です。

ガクチカのエピソードそのものを聞きたいのではなく、それを通してどんな行動力・自主性がある人間なのかを見抜きたいのです。

〇何に喜び、何を楽しみとするタイプなのか知りたいから

どんな仕事が向いているか、どんな仕事にやりがいを見出すかは、人によって異なります。

採用後は「どの部署に配属させるか」という課題が常についてまわりますから、企業が求める人材像に合った新卒を採用する必要があります。チームワークを重視して大勢でひとつのものを作り上げることに喜びを見出すタイプか、少人数でこつこつ地道な努力をしながら研究していくようなことに喜びを見出すタイプかが事前に分かっていれば、採用後のイメージを膨らませやすくなるでしょう。

研究・スポーツ・文化活動・ボランティア・留学・アルバイト・恋愛などさまざまなことにチャレンジできる学生時代において、何を選択し、どんなことを楽しんできたのか知ることで、個々の特性を見抜くために、ガクチカ質問をおこなう企業が多いのです。

壁に当たったときの対応を見たいから

社会人になれば、ミスやトラブルに対応しなければいけないことも増えるでしょう。

ガクチカのエピソードを通して「どんな課題にどう対応してきたか」を見抜き、壁に当たったときの対応を見ておきたいという企業も多いのです。

また、課題発見力やストレス耐性を調べるのにも役立ちます。

どんなことに課題意識を持ち、困難なことにどう向き合っていたかしっかりアピールできれば、内定が近づきます。

■自己PRとの違いに注意!

ガクチカをESに書く際、特に気をつけなければいけないのは「自己PRとの違い」をはっきりさせることです。まずはガクチカと自己PRの違いを学んでいきましょう。

〇ガクチカは「自分の性格・タイプをアピールする」もの

ガクチカは学生時代に頑張ってきたことへのエピソードを通し自分がどんな性格・タイプの人間なのかをアピールするためにあります。

企業が求める人材像と照らし合わせるための材料であり、自分という人間がどんなひとなのかを知ってもらうための1要素と考えるのがよいでしょう。

反対に、ガクチカを通して強い自己PRをしてしまったりスキルアピールをしてしまったりするのはNGです。趣旨と反する解答になってしまいますので、控えましょう。

〇自己PRは「自分を雇うとどんなメリットがあるアピールする」もの

自己PRは、自分を雇ってもらうために積極的にスキルや能力をアピールするためにあります。

「自分を雇うとこんなメリットがある」「こんな形で企業に貢献できる」という要素を示すことで他の就活生より頭ひとつ秀でた印象を与え、内定を前向きに考えてもらうきっかけにしていきましょう。

反対に、自己PRの場で長々と過去のエピソードを語ってしまったり、分かりづらい例え話を使って遠回しなアピールをしてしまったりするのはNGです。端的に一言でアピールできるよう準備を重ね、対策していきましょう。

■ガクチカのアピール法

ESでガクチカについて書くときにありがちなミスとして、「語りたいことが多すぎて長くなる」ことが挙げられます。採用担当者に「結局何が言いたいのか分からなかった」という印象を残してしまいがちなので、例え文章量が多くなったとしても伝わりやすい構成を練っていきましょう。

〇基本は「PREP法」で伝える

PREP法とは、プレゼンテーションや論文に伝われる文章フレームワークのひとつです。

結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)という順序を立てて伝える手法であり、結論もそれに至るまでの思考回路も分かりやすくすることができます。

まず、結論の部分で「学生時代に力を入れてきたことは〇〇です」と一言で分かりやすく表現します。

次に、理由の部分で「なぜなら」「理由は」などを文頭に置き、なぜそれに力を入れてきたのかピックアップしましょう。

そして、「例えば」「具体的には」などを文頭に置き、はじめてエピソードを挿入します。最初からエピソードを書いてしまう就活生は多いですが、要点が分かりづらくなり、散文的な印象を与えてしまいますので注意しましょう。

最後に、もう一度結論を述べます。「このように、学生時代力を入れてきた〇〇によって〇〇を学びました」というように自己PRにつなげる布石とするのもOKです。

〇PREP法を活用した分かりやすいガクチカの例

結論(Point):

私が学生時代に頑張ったのは、4年間続けてきた家庭教師のアルバイトです。

理由(Reason):

家庭教師を続けた理由は、マンツーマン教育の柔軟性に気づき、ひとりひとり違う目標をサポートする重要性を見出したからです。

具体例(Example):

例えば、私立難関校を受験する生徒と、内部進学対策を希望している生徒と、不登校で学校の授業をなかなか受けられない生徒とでは、当然勉強のペースや内容を変えなければいけません。

実際に授業カリキュラムをつくるためには、生徒の今の状況を正確に把握し、目標との乖離を分析していく必要がありました。加えて、似たような目標を掲げる生徒でも、モチベーション・向いている勉強スタイル・生活習慣・部活や習い事の予定なども全て異なります。

これらを全て複合的に見ながらオリジナルのカリキュラムを作るのは相当時間がかかり難航したこともありましたが、生徒本人だけでなくその保護者と密にコミュニケーションを取って普段の様子をヒアリングしたり、志望校の説明会に通って傾向を把握したり、工夫を凝らしながら乗り切りました。

努力が認められたのか、卒業後の生徒さんからご紹介をいただき、今でも5人の生徒を担当しております。

結論(Point):

このように、学生時代頑張ってきた家庭教師のアルバイトによって、ひとりひとりに合わせたサポートの重要性を学びました。

■まとめ

ガクチカは、就活生ひとりひとりのタイプや個性を見抜き、企業が求める人材像に合うかどうかを見極めるための質問です。自己PRとの違いを明確にしながらまとめ、効果的にアピールしていきましょう。

書き方に迷う場合は、PREP法を導入するのがおすすめです。

結論から先に伝え、後から理由やエピソードを付け加えれば、「分かりやすく伝わりやすいES」が作れます。