ジュエリーデザイナーの選考を受ける人はこれを見よう!

・「ジュエリーデザイナーってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.ジュエリーデザイナーってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.ジュエリーデザイナーはどういう人が向いてるの?

1.ジュエリーデザイナーってそもそも何?

ジュエリーデザイナーとは、「ジュエリー製作に関するデザイン画を作成する仕事」です!

主にジュエリーメーカーやデザイン会社に勤務し、商品企画やお客さまの要望に応じたデザインを作り上げていきます。

デザイン業務だけに関わる人もいれば、企画やマーケティング、あるいは職人としての作業工程にまで携わる人もいます。

実力とセンスが問われる仕事であり、中には独立して大きな収入を得る人もいますが、成功することは決して簡単ではありません。

ジュエリー業界は景気に左右されやすい面が大きいものの、確かな技術とセンスを持ち、斬新なアイデアを提案できるデザイナーは、いつの時代でにおいても安定した需要があります。

2.年収はいくらくらい?

ジュエリーデザイナーの平均年収はズバリ!「約350万円」です!

ただし、この仕事は実力やセンスがモノをいうため、経験を積むことで徐々に収入アップも期待できます。

独立した場合には、実力次第で年収1,000万円以上を稼ぐことも夢ではありませんが、成功は決して簡単ではなく、現実としては年収300万円未満で働くフリーランスのデザイナーもいます。

3.どんな仕事をしているの?

ジュエリーデザイナーの仕事内容は主に、「デザイン画の作成、ジュエリー製作、商品企画や販売、宝石鑑定」の3つです。

それぞれについて説明していきます。

①デザイン画の作成

ジュエリーデザイナーのおもな仕事はジュエリー製作に関するデザイン画の作成です。

まず最初にクライアント(依頼先)やお客さまのご要望や商品企画に基づいてラフスケッチを描きます。

次にコスト計算をしながら、ジュエリー製作の指示書および「製図」と「レンダリング」(完成予想図)という「デザイン画」を手描き(イラスト)あるいはパソコンで作成します。

製図は上から見た「平面図」、前から見た「正面図」、横から見た「側面図」の「三面図」を描く第三角法という「投影図」で表現します。

②ジュエリー製作

完成したデザイン画にしたがってジュエリー製作の工程に入りますが、ここからは別のジュエリー職人(クラフトマン)が担当したり、工場に発注したりなど分業することも珍しくありません。

もちろん自らジュエリーを製作するジュエリーデザイナーもいます。

その際、彫金(ちょうきん)・鍛造(たんぞう)・鋳造(ちゅうぞう)といった金属工芸の技法が用いられます。

具体的には彫金・鍛金(たんきん)をあわせた「彫金」と精密鋳造の「ロストワックス・キャスティング」のどちらかで貴金属を加工し、宝石研磨、石留め、仕上げをおこないます。

彫金には地金カット、なまし、ロウ付けといった貴金属加工の工程があり、さまざまな道具のなかでもタガネを使う点が特徴的で、一点物のジュエリーとなります。

ロストワックスの場合、ワックス(蝋・ロウ)原型やサンプル(試作品)のみジュエリーデザイナーが製作し、キャスト(鋳造)は工場に依頼することもあり、量産できます。

また製作だけでなくリフォームやリペア(修理)をすることもあります。

③商品企画や販売、宝石鑑定

商品企画についても分業することがありますが、自らおこなう場合はコンセプト、ターゲット、コスト、バランス、独創性、機能性などを考慮したアイデアが求められます。

そのほか商品開発やジュエリー製作のスケジュール管理、あるいはマーチャンダイザー(MD)がおこなう仕入れから販売までの商品管理なども、それぞれ担当者が存在する場合とジュエリーデザイナーが兼任する場合があります。

実際に接客することでデザインのヒントとなる需要がつかめることもありますし、宝飾鑑定士のような鑑識眼がつちかわれることも考えられます。

4.ジュエリーデザイナーはどういう人が向いてるの?

ジュエリーデザイナーに向いている人はズバリ!「ジュエリーが好きな人、細かい作業が得意な人、センスが良く、独創的な発想ができる人」です!

それぞれについて説明していきます。

①ジュエリーが好きな人

ジュエリーデザイナーとして仕事をするには宝石や貴金属についての専門的な知識や技術が求められます。

またジュエリー(宝飾)業界についてもたくさんの情報やトレンド(流行)を把握しておく必要があります。

そのためにはまずジュエリーが好きであること、ジュエリーを身につけるお客さまの姿を思い描くとうれしくなることが大前提であると考えられるです。

自分がデザインしたジュエリーが商品になり、お客さまやクライアントに喜んでもらえることがジュエリーデザイナーにとって最大の励みになります。

日々の勉強や修行のような苦労もジュエリーが好きという基本に立ち返ればきっと乗り越えることができるでしょう。

②細かい作業が得意な人

ただしジュエリーが好きであっても大ざっぱな性格の人はジュエリーデザイナーには向かないかもしれません。

製図やレンダリング(完成予想図)といったデザイン画を作成するにしても、ジュエリーを製作するにしても、非常に細かい単位まで注意を払う地味な作業が続きます。

デッサンを描くことやものづくりが好きであることもジュエリーデザイナーにとって欠かせない要素ではありますが、そもそも小さなジュエリーを扱ううえに細部の違いによって印象がまったく変わってしまう場合もあります。

繊細な作業が得意な手先の器用な人、イラストであれパソコンであれ緻密で正確なデザインができる人がジュエリーデザイナーの適性があるといえるでしょう。

③センスが良く、独創的な発想ができる人

ジュエリーデザイナーにはさまざまな働き方があり分業することも考えられますが、商品企画や商品開発といったアイデア出しもできるに越したことはありません。

デザイン中心やクラフト(ジュエリー製作)中心のジュエリーデザイナーであってもセンスが良いかどうかで評価が決まります。

ジュエリー作家やジュエリーアーティストといわれるほど活躍するような人には独創的なアイデアをかたちにできる能力がそなわっています。。

企業内デザイナーであれば多くの情報を収集および分析してシーズンコンセプトを設定したり、さまざまなコンセプト(基本概念)にもとづいてデザインしたりします。

いずれにしてもトレンド(流行)やターゲット(対象)を踏まえたうえで斬新なセンス(感覚)やアイデア(発想)を提案できる人はジュエリーデザイナーに向いているといえます。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。