メーカーの選考を受ける人はこれを見よう!

・「メーカーって何なの?」
・「メーカーの種類と主な企業って何?」
・「志望動機は何を書くべき?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.メーカーについて
2.メーカーの種類と主な企業
3.一日のスケジュール
4.志望動機の書き方

1.メーカーについて

メーカーはモノ(製品)を製造する会社で、製造業とも呼ばれ、製造業は日本のGDPの2割を占める重要な産業であり、日本に「メーカー」と分類される企業はおよそ22万社あります。

2.メーカーの種類と主な企業

➀食品・農林・水産メーカー

食品メーカーは加工食品・調味料・飲料メーカーなどが含まれ、農林・水産メーカーはう米や野菜、肉といった「食糧」の生産を行っており、こちらは主に農家や畜産農家・漁師などが活躍しています。

➊JT(日本たばこ産業)

タバコでおなじみのJTですが、実は食品メーカーでもあり、冷凍食品などを扱う「テーブルマーク」はJTのグループ企業です。

また、「サンジェルマン」というベーカリーショップもテーブルマークが運営しており、タバコの会社と思われがちですが、食品事業も展開しているのは意外ですよね。

➋サントリーホールディングス

サントリーホールディングスは食品業界の中でも多数の国に進出し、海外での売上を伸ばし、近年は飲料メーカーとして同業他社を圧倒しており、今後も目が離せません。

➌アサヒグループホールディングス

三ツ矢サイダー、カルピスなどの清涼飲料水以外に、菓子、健康食品といった食品事業にも力を入れています。

➁住宅・インテリアメーカー

建設・住宅メーカーはハウスメーカーとも呼ばれ、日本国内の広範囲で展開する住宅建設会社を指し、個人の住宅の設計・建設・販売などを手掛け、インテリアメーカーは住宅などで使用する家具や雑貨といった製品を手掛けています。

➊大和ハウス工業

大和ハウス工業は数あるハウスメーカーの中でも売上高1位を誇り、テレビCMは馴染みが深いのではないでしょうか。「高耐震」「高耐久」「省エネ」を強みとしていること、海外事業にも力を入れているのが特徴です。

➋積水ハウス

積水ハウスはハウスメーカーの中で売上高2位の企業で、元々は積水化学工業という住宅の材料などを扱う樹脂メーカーの1部門でしたが、現在は「積水ハウス」として積水化学の連結対象からは外れています。

➌ニトリホールディングス

日本のインテリアメーカーとしてぐんぐん勢いを伸ばし、小売店のイメージが強い「ニトリ」ですが、実は自社工場で製品を製造して自社で輸送する、というメーカーの機能を担っています。

➂化学メーカー

化学メーカーは「素材メーカー」とも呼ばれ、消費者に対して直接製品を販売するというBtoCではなく、企業に対して製品を販売するBtoBの企業が多いです。

➊三菱ケミカルホールディングス

三菱ケミカルは三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンという3企業が2017年に統合しました。

三菱グループということもあり、そのブランド力は抜群で、川上の石油化学から成形材料まで幅広く扱っているのが強みです。

➋富士フィルムホールディングス

医療機器やカメラで知られる富士フィルムですが、独自のナノ技術に基づく高機能材料や高度な画像処理技術を用いた医療機器など製品が幅広いことが強みです。

➌住友化学

住友化学は国内の大手化学メーカーの中で三菱ケミカルに次いで2番目の売上高を誇る総合化学メーカーで、他メーカーと比べていち早く高機能材料に注力していることが強みと言えます。

➃薬品・化粧品メーカー

薬品メーカーは、効能や安全性を重視しながら化学原料などを調合して薬品をつくり販売し、化粧品メーカーはら原料を組み合わせ化粧品を製造するが、口コミサイトの影響で国内消費者の見る目が厳しくなり、海外進出を図る化粧品メーカーもあります。

➊武田薬品工業

武田薬品工業は日本国内の製薬会社でトップの売上高を誇り、主要製品の中にはアリナミンという健康ドリンクなどがあります。

国内における基盤がしっかりとしている為、販売力があることが強みといえそうです。

主要製品の中にはアリナミンという健康ドリンクなどがあり、国内における基盤がしっかりとしている為、販売力があることが強みといえそうです。

➋資生堂

資生堂は日本国内の化粧品メーカーで1位の売上高を誇り、世界の化粧品メーカーの中でもトップ10に入る企業です。

アネッサ、エリクシールなど豊富な商品ブランド力も特徴の一つです。

➄鉄鋼・金属・鉱業

鉄鋼・金属・鉱業メーカーは「鉄鋼メーカー」と一つの括りにされることが多く、鉄を加工した鋼板などを自動車・電機・建築メーカーなどに販売しており、こちらも化学メーカーと同じくBtoBがメインの企業です。

➊新日鉄住金(日本製鉄)

2019年4月1日に日本製鉄に社名変更を行うと発表した新日鉄住金ですが、日本国内でトップシェアを誇るだけでなく、世界でも3位の企業です。また、就活生からの人気も非常に高い企業です。

➋JFEスチール

JFEスチールも新日鉄住金と同じく世界の中でも高いシェアを誇る鉄鋼メーカーで、日本では第2位に位置し、他企業を圧倒しています。

➅電子・電気機器メーカー

電子メーカーは半導体・電子部品を扱う企業を指し、電気機器メーカーは家電からオフィスの電子機器まで様々な製品を扱い、総合電機メーカーが半導体を扱う企業という事例も少なくありません。

➊日立製作所

日立製作所は総合電機メーカーとして日本トップシェアを誇るだけでなく、半導体メーカーの中でも売上1位の企業です。

民間からインフラまで非常に多岐に渡る事業を展開しており、企業として安定しているのが強みです。

➋ソニー

電子機器メーカーだけのみならず、グループ内で金融・映画・音楽など非常に幅広い事業を展開しており、特に金融部門は近年力を伸ばしており2018年の上半期は営業利益で日立製作所を上回る結果となりました。

➌パナソニック

パナソニックは国内の電機メーカーで売上3位を誇り、車載電池がのシェアは世界で1位と非常に高いシェアを占めています。

その他に、超音波センサなど他電機メーカーとは差別化した製品に注力しています。

➆自動車・輸送用機器メーカー

世界でもトップシェアを占める日本の自動車は、日本を代表する産業であり、また、「自動車・輸送機器」と分類されていて輸送機器の中に自動車も含まれる為、日本国内の輸送機器メーカーランキングは12位までが自動車メーカーで埋め尽くされています。

➊トヨタ自動車

日本国内の自動車メーカーランキングでも圧倒的1位を誇るトヨタ自動車は、世界の自動車メーカーの中でも売上高1位となっています。

また、中国・台湾・東南アジアの街を走る車の大半はトヨタ車ばかりです。

➋本田技研工業

本田技研工業はトヨタに次いで日本を代表する自動車メーカーといえば「ホンダ」と呼ばれ、日本では第2位の売上高、世界でもトップ10に入る売上高です。

➌デンソー

デンソーは愛知県に本拠地を置く自動車部品メーカーでら部品メーカーではありますが、自動車メーカーと分類されていることもあります。

トヨタの部品部門が独立した企業であり、その高い品質から世界でもトップクラスの自動車部品メーカーとなっています。

➇精密・医療機器メーカー

精密機器メーカーはその中でも医療機器・時計・計測器の3つに分けられ、医療機器メーカーは内視鏡や人工心肺など医療現場で不可欠である機器を生産しています。

➊オリンパス

オリンパスは消化器内視鏡で世界でもトップシェアを誇り、その他、ミラーレスカメラも人気です。

腹腔鏡手術などの外科分野にも事業を拡大しており、今後も伸びていく企業と言えます。

➋テルモ

テルモはカテーテルや心臓血管領域が強みの医療機器メーカーで、近年は再生医療分野にも進出しており、日本医療の代表企業と言えるでしょう。

3.一日のスケジュール

メーカーの一日のスケジュールは、業種ごとに大きく異なるので、ここでは造船について紹介します。

8:00 出社・朝会

自宅から車で20分くらい移動して出社し、朝会に出席し社内の連絡事項などを確認します。

8:15 現場巡回

朝会後1時間かけて現場を巡回し、現場の不安全箇所・製品の品質・設備の故障がないか確認します。

9:00 作業開始

設備修繕の稟議書を作成や関係部署に設備の修繕や伺いを提出し、現場で使用する消耗品類を発注します。

現場作業者からの連絡を受けた際は、設備故障や加工不良に臨時対応して行きます。

11:30 現場巡回

昼食前に現場を巡回し、現場作業者の就労状況を確認します。

12:00 昼食

職場の同僚と談話しながら社員食堂で昼食を取ります。

13:00 現場巡回

昼食後も1時間程度現場を巡回します。

14:00 作業開始

昼食後も1時間程度新規設備の導入についてメーカーと打ち合わせを行い、次月の工程表を作成し関係者へ配布します。

16:30 現場巡回

終業前には現場を巡回し、異常が無いか確認します。

17:00 退社

明日の予定を確認し、退社します。

4.志望動機の書き方

➀志望動機の前にすること

志望動機を書く前に、「自己分析」「業界分析と企業分析」の2つを行なってください。

➊自己分析

ここで言う自己分析は、「なぜ自分がメーカーを志望するのかを問い続け、それを言語化すること」です。

考えるポイントは、「メーカーに就職してやりたいことは何なのか」「就職先を選ぶ際に欠かせないことは何なのか」の2つです。

この2点を考えて就職先を選ぶ上での「自分の価値観」が明確になり、ここで見えてきた自分の価値観は、就職活動を進めていくうえでの「自分なりの軸」になります。

複数社から内定が出た場合、応募を悩む企業が出た場合はどうするべきかを判断する材料になるので、きちんと分析しておきましょう。

➋業界分析と企業分析

自己分析が終わった後に行うのが、「業界分析と企業分析で、この2つの分析は、志望動機を書く上で特に重要と言っても過言ではありません。

業界・企業分析を行う際は、「なぜメーカーを志望するのか」「業界の中でもなぜその企業なのか」の2点に気をつけましょう。

➁志望動機の例文

私はマーケティング部門で、営業に携わりたいと考えています。理由は、A製品の魅力を多くの人に知ってほしいからです。
OB訪問をした際、マーケティング部の〇〇さんから、Aという製品の魅力を教えていただきました。他社では廃棄してしまうところを有効活用することで、コストを下げるだけでなく、環境にも配慮されているAという製品は、とても魅力的に感じました。
しかし一方で、A製品の認知度があまり高くないということも伺い、他社と比較しても、A製品の方が優れているにも関わらず、説明が複雑で理解しにくいので、営業先から良い反応が返ってこないと聞き、非常に残念な気持ちになりました。
私は学生時代から、難しいことやわかりにくいことを分かりやすく伝えることを得意としています。複雑な講義の後、直ぐにまとめて、グループ内で共有しており、多くの学生に参考になると評価してもらいました。
そのことがきっかけで学生会の書記を務めることにもなり、教授からも「まとめる力があるから、資料を作ってほしい」と声を掛けられたこともあります。
この「わかりやすくまとめるスキル」を使って、御社の製品の魅力を分かりやすく伝え、A製品の魅力を多くの人に知って欲しいと考えています。

上記の事項を知る事で、自信を持って就活ができることでしょう。
是非、参考にしてみてください。

笑顔を忘れずに、面接に励み、内定を勝ち取りましょう。