臨床工学技士の選考を受ける人はこれを見よう!

・「臨床工学技士ってそもそも何?」
・「年収はいくらくらいなの?」
・「どんな仕事をしているの?」
・「どういう人が向いているのかな?」
といった疑問にお答えします。

0.目次

1.臨床工学技士ってそもそも何?
2.年収はいくらくらい?
3.どんな仕事をしているの?
4.臨床工学技士はどうすればなれるの?

1.臨床工学技士ってそもそも何?

臨床工学技士とは、「血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器といった生命維持管理装置を安全かつ的確に操作・管理するスペシャリスト」です!

一時的に心臓を停止して行う手術の際、心臓と肺の機能を代行する人工心肺装置を操作する、あるいは集中治療室で人工呼吸器を操作するといった、医療の最前線で命をつなぐ重要な仕事です。大きな責任と緊張感を伴いますが、それが大きなやりがいとなります。

また、チーム医療では、患者さんを中心に多くの医療スタッフが連携して治療を行います。臨床工学技士は、チームで最も医療機器に長けた職種として、現代医療に欠かせない存在です。また、他の医療スタッフとともに患者さんと直接関わって治療にあたることも多くあります。

2.年収はいくらくらい?

臨床工学技士の年収はズバリ!「おおよそ600万円」です!

臨床工学技士の年収はそれぞれの場所で年収に違いがでます。およそですが下記となりそうです。 

クリニック:350万円~400万円
*残業等で120万~200万程プラスされることもあります。

ラボ:400万円~500万円
*残業が少ないため、ほぼ固定に近いそうです。

公立病院:450万円~1,100万円
*公立病院は、管理職の場合もあります。

3.どんな仕事をしているの?

臨床工学技士の仕事は主に、「血液浄化療法業務、手術室業務、集中治療室業務、呼吸療法業務、高気圧酸素療法業務、医療機器管理業務」の6つです!

それぞれについて説明していきます。

①血液浄化療法業務

血液浄化療法には、「血液透析療法」「血液濾過療法」「血漿交換療法」「血液吸着法」などがあり、体内に貯まった老廃物などを排泄または代謝する機能が働かなくなった場合に行います(人体の腎臓機能の役割を補うため)。

②手術室業務

手術室には数多くの機器があり、手術が安全に行われるためには機器の操作や事前の管理が重要です。
たとえば心臓手術の際、心臓や肺に代わる働きをする体外循環装置(人工心肺)などの機器が使われます。その際の機器の操作や使用前の点検などを行います。

③集中治療室業務

集中治療室は別名ICUと呼ばれ、心臓や頭などの手術をした後の患者さまや、呼吸・循環・代謝などの機能が急に悪くなり、命に関わる患者さんを収容して集中的に治療するところです。
ここでは、人工呼吸器や除細動器などの生命維持管理装置の操作や点検を行います。

④呼吸療法業務

主に患者さんの病状が急性期に差し掛かった場合と慢性期に差し掛かった場合に分かれます。急性期はICUでの呼吸器管理の延長を主な業務としています。
患者さんに意識がないのも大きな特徴です。慢性期では神経や筋肉に疾患のある患者様の呼吸器管理を行います。
まだ新しい分野でもあるので得意とする工学技士も少ないのが特徴です。

*急性期:病気になりはじめた時期
*慢性期:病状が比較的安定している時期

⑤高気圧酸素療法業務

高気圧酸素療法とは、高い気圧の下で酸素を吸入させることで血液中の酸素を増やす治療法です。主に潜水病などの治療に効果を発揮します。

⑥医療機器管理業務

院内で使用されている医療機器の安全を確保するための仕事です。定期点検や終業点検または修理などを行い、いつでも院内で使用できるように管理します。

4.臨床工学技士はどうすればなれるの?

臨床工学技士になるために必要なことはズバリ!「国家試験(臨床工学技士試験)を受験し、資格を取得すること」です!

この国家試験は高校卒業後、臨床工学技士養成課程がある大学や短大または専門学校で3年以上学び、指定科目を修了することで、受験資格を得ることができます。

また、臨床検査技師、診療放射線技師、看護師いずれかの養成校を卒業している場合には、1年間専門科に通うことで受験資格を取得できます。

上記の項目をしっかりと理解すれば、就活が少しでもうまくいくはずです。

深呼吸を行い、リラックスした状態で面接を受けましょう。